第18回 (1)カリム・ラシッドのアート展 (2)ハロウィン・パレード2000年 (3)ブラックタイ・パーティー (4)ワールドデザインコンペ・JAN KEN PON授賞式、受賞者発
第18回:(1)カリム・ラシッドのアート展 2000/11/22 ●カリム・ラシッドのアート展 NYのホットなプロダクト・デザイナー、カリム・ラシッドの2度目のアート展がソーホーのSandra Gering Galleryで行われました。カリム・ラシッドがコンピュータで描く流線形の型に、特長のある蛍光色を中に塗った白いオブジェを組合わせたものが床一面に設置されて、作品が部屋いっぱいに展示されています。 壁には、紙やキャンバスの代わりにコンピュータで描かれた彼のスケッチが2つの壁に展示されています。一つは静止画像をいくつかつなげてフィルムに印刷したものを薄い光の板をバックにして投影し、コンピューター上の画像で見るのと同じような効果を出しています。もう一つは、動きのあるスケッチをピクセルを荒らくしてゆっくりと動かしたものをコンピュータからビデオに移して、それを壁に映写していますが、壁に描かれた顕微鏡の描写のごとく不思議なアートになっています。 何よりも、彼の周りに集まる今風でファッショナブルなNY Peopleの仲間たちに囲まれて、適材適所を得た現代アートとしての存在を感じさせています。 第18回:(2)ハロウィン・パレード2000年 2000/11/22 ●ハロウィン・パレード2000年 今年もニュ-ヨ-カーが楽しみにしているハロウィンがやってきました。仮装コスチュームを売る店では、盛大に売り出しに力を入れていましたし、お客も入っていたので、さぞかしパレードはすごいのではと期待しましたが、思ったほどではなく、例年のごとく今年も個人的パーティーが多く、そちらの方で盛り上がったようです。 それでも毎年、オリジナル・アイディアの仮装には感心させられます。今年のアイディアでは優雅な透明人間カップルが目をひきました。 地下鉄内にもあふれる仮装 コーヒーショップで休む一行 アルミホイルを利用した衣装 透明人間 ハロウィン行列 第18回:(3)ブラックタイ・パーティー 2000/11/22 ●ブラックタイ・パーティー ハロウィンが終わって、11、12月のNYは、オフィシャルなパーティーがめじろ押しで、各美術館は、これでもかこれでもかと企画(作戦)のためのパ-ティ-を開きます。 メトロポリタン美術館からは毎週のごとく、一人最低$500のパーティー招待状が届きますし、MoMA、グッゲンハイム美術館、アメリカン・クラフト美術館など他の美術館も‘ギャラ・パーティー’と称していろいろなアイディアで基金集めのパーティーをします。 だいたいは、ギャラ・パーティーというとアーティストやデザイナーの著名人の名をあげて賞をあげるとうたったものが多く「ブラックタイと正装で」と服装制限をして、それぞれのソサイティの人たちが、自分達がミュージアムやアーティストをサポート、後援しているのだという満足感と楽しみのために参加し、お洒落と会話を.楽しみます。 メトロポリタンは、いくつもある広大なスペースの空間の中庭を使って、メンバーランク別に分けてのオープニングから、ホリデイパーティーまで。美術館主催のパーティーを次々と月2~3回は行っていますが、他にもサポートメンバー等のためには個別なパーティー会場も提供し、基金集めをします。これらの会場には、いつでも日本の企業の姿が見えないのですが、その割にはミュージアムの方達にアポをとりたがったり、会いたがる人達もしばしばいます。 ミュージアムとつながりたかったら、まずメンバーになるのが最初のおつき合いの常識のような気がします。こういった文化的でソーシャルなおつきあいができるようにならないと文化人とはいえず、NYで肩身のせまい思いをします。 第18回:(4)ワールドデザインコンペ・JAN KEN PON授賞式、受賞者発表パーティー 2000/11/22 ●岐阜ワールドデザインコンペ・JAN KEN PONの授賞式、受賞者発表のパーティー 岐阜県が主催し、IDNFが2年かけて行った「岐阜ワールドデザインコンペ・JAN KEN PON」の授賞式、受賞者発表のパーティーが行われました 受賞者全員と関係者が舞台に、バックには2等の作品スライド 審査風景 デザインコンテスト審査員 「ワールドデザインコンペ・JAN KEN PON」は、ジャンケンポンという国際的に通用する遊びをタイトルとして、岐阜の地場産業の紙、刃物、陶磁器、木工等で作ることができる、若く新しいアイディアやデザインを募集した国際コンペで、19カ国から110名の応募がありました。その中から2等2名、3等1名、佳作3名、企業賞4名が選ばれ、54丁目とレキシントン・アベニューの角にそびえる超モダンなマシモ・ヴィニアリのデザインした教会を授賞式の会場にして行われました。はるばる各国からの受賞者10名と岐阜県から6人が出席し、お互いに親睦を深め盛り上がりました。こういったパーティーも参加者それぞれにとって、将来につながる大切なデザイン界の出会いとなり、大切なことだと思います。 2位受賞者 井田志乃と作品 2位受賞者 Melonie Higashiと作品 3位の賞状を受けるFleur Grenier ♦受賞作品 受賞作品2位 [Knitting Bag] 井田志乃/日本 受賞作品2位