新しい形の万博「WIRED NextFest」

新しい形の万博、今世界を変えている革新的な製品とテクノロジーを見せるイベント「WIRED NextFest」が、9月28日から10月1日の期間、ジャビッツ・コンベンション・センターで開催されました。主催は米国の雑誌『WIRED』。
ニューヨークで開催されるのは今回が初めてで、かなり前から宣伝され話題になっていました。日本ではいろいろと見るチャンスがあるかも知れませんが、ニューヨークでこれだけ大掛かりな展示は初めてなので、来場者は、うわさのロボット等を目の前にし、触れたりして大喜びでした。

展示は世界中の科学者、研究者、大学など130以上にのぼります。作品はインタラクティブで下記項目に分類されていて、あらゆる年齢層を歓迎しているのが特徴です。

・THE FUTURE OF ENTERTAINMENT
未来の娯楽
・THE FUTURE OF DESIGN
未来のデザイン
・THE FUTURE OF COMMUNICATION
未来のコミュニケーション
・THE FUTURE OF EXPLORATION
未来の探査
・THE FUTURE OF GREEN
未来の緑
・THE FUTURE OF HEALTH
未来の健康
・THE FUTURE OF PLAY
未来の楽しみ、ゲーム
・THE FUTURE OF SECURITY
未来の保安
・THE FUTURE OF TRANSPORTATION
未来の輸送
・ROBOT ROW
ロボット列
・GE IMAGINATION PAVILION
GEの想像力パビリオン

【 1 】 Wired NextFest 2006 Floor Map
【 2 】 Wired NextFest 2006 Floor Plan
【 3 】 コンフェランス会場風景
【 4 】 未来の科学者小学生を壇上にあげてのコンフェランス会場風景
【 5 】 Wired NextFest 2006 会場風景
【 6 】 DEEP WORKER
【 7 】 NASA宇宙服
【 8 】 NASA宇宙服EXOSUIT
【 9 】 NASA未来の宇宙服
【 10 】 Water システム
【 11 】 半分NASA、半分Segway、初期ロボット(写真11、12)
【 12 】
【 13 】 スペースシップONE Virgin Galctic(写真13、14)
【 14 】
【 15 】 スペースシップONE デザイナーRichard Branson
【 16 】 Actroid Der Kokoro
【 17 】 Actroid Der Kokoronni 見入る人々(写真17、18)
【 18 】
【 19 】 ロボット・フェイス Hanson Robotics(写真19、20)
【 20 】
【 21 】 ロボットALEX HUBO 韓国工科大、顔はロボット・フェイスの協力
【 22 】 CHROINO ロボ・ガレージ 京都大

Education Day

開催初日の9月28日木曜日をEducation Dayと名付け、合計19,000人の子供達(年齢8~18歳)を無料で招待する教育プログラムが企画されました。コンフェランスも行われ、連日未来の科学者?で溢れていました。
学生達には、2020年までにどんな変化が我々の世界で起こると思うか、次の14年で何があるかを予測するよう宿題が与えられ、それらを考えながら、会場で見てまわります。先生方を指導し未来の科学者を育てようと、大変恵まれたプログラムが組まれています。会場は子供達で溢れ、ゲームや体験が出来るプロジェクトは、万博と同じ行列が出来ていました。コンピューターやゲームのショーとも違う未来のテクノロジーとサイエンス、夢のありそうなショーという感じで参加したのですが、なかなか基礎知識も必要でした。
Virgin Galacticのスペースシップは、Oneの方は展示されていましたが、Twoの製作が始まり、それに乗って宇宙行きの切符が売り出されました。価格は$200,000.(約2400万円)との事。宇宙旅行もほんとうに夢ではなくなったようです。

【 23 】 JUKE BOTS ロボットDJ
【 24 】 ロボット・ペット PARO Japan
【 25 】 ボールルーム・ダンス・ロボット 東北大
【 26 】 WHEELSURF Monocycle(写真26~29)
【 27 】
【 28 】
【 29 】
【 30 】 Aphrodite PlatForms
【 31 】 Aphrodite PlatForms Norene Leddy
【 32 】

大変なスピードで開発されていく、いろいろな未来

展示のあらゆるスクリーンはタッチ可能。例えば、スクリーンにしぼんだスイカが映し出されていて、スクリーンにタッチしてのばすと元の大きなスイカの姿になったりしました。
人間の本物の皮膚に似た感覚のロボットは表情や動きも自然で、肌を触りたくなる位です。また、やさしい手触りのペットは、実際に、病院などに長く滞在している子供やお年寄りの癒しとして役立っているそうです。近い未来、パートナーやペットがロボットで充分になりそうな時代が来るような予感がしました。
Healthの方では、例えば、足の半分、手の半分、細かい神経なども最新の技術により継ぎ足すことが可能になり、ほとんど本物と見分けがつかなくなってきていて、それらが、かなり活躍しているようです。
Greenでは、屋上に設置された、モダンなデザインの風車のエネルギー源をもつ、未来志向のプレハブARCHOUSEがありました。これは、知人の建築家のMichael McDonaoughの作品。都会のど真ん中にあっても研究された肥料のおかげで、ハーレムの屋上で栽培されすくすく育っている栄養価のあるトウモロコシも展示されていました。
大変なスピードで開発されていく、いろいろな未来。どんな事になるのか恐ろしい様な、楽しみのような複雑な気持ちで、ショーを見てまわりました。

【 33 】 オート・ドアー 田中製作所
【 34 】 Khronos Projector 東大
【 35 】 The Future of Green 会場近辺
【 36 】 ARCHOUSEと 建築家 Michael McDonough
【 37 】 Sungrant Biofuel Inst. コーネル大
【 38 】 Sungrant ハーレムの屋上で出来てるトウモロコシ
【 39 】 Sound Flakes 東京電気大
【 40 】 ATARI RABBIT THEATER
【 41 】 Saturn Green Line Hybrid Vehicles
【 42 】 GE’s House of Magic
【 43 】 LapTop Orchestra LIMITEAZERO

※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影