11月15日慣例のMAD Party
11月15日、Museum of Art & Design慣例のBenefit Gala Partyに出席しました。毎年デザイン関係貢献者をVisionarieとして授賞し、オークションをして基金集めをする大イベントです。今年は、ALFRED TAUBMAN氏、PAIGE RENSE氏、RON ARAD氏、そして、ハワイの日系人陶芸家のTOSHIKO TAKAEZU氏の4人でした。
今年も参加者が多く、Visionarie受賞者の人脈がすごかったのか、一晩のオークションで1.5ミリオン(約2億円)という記録を作ったそうです。ALFRED TAUBMAN氏は作家としてではなく、企業でアートに貢献したことが賞の対象になりました。
オークションで集まった金額が一晩で$1.5ミリオン(1億7千万円)でしたが、まずパーティー参加チケットが、個人$1000ドルテーブルが$1万ドルなどのチケットで、パーティーに集まった方達が550人だったそうです。
オークションも作品は$500ドル-$2万ドル位のものがどんどんつりあがっておとされましたが、形のない例えば 「MAD美術館での200人のNYの子供達への教育Pログラムへの支援』$2万5千ドルが1名、$1万ドルが5名、$5千ドルが3名$2500ドルが4名といった具合で手をあげて寄付をしていました。我々の小さなNPO団体では、パーティーをしてもお金を払えないデザイン学生を思って,安いパーティーばかりしていますが、基金不足にはギャラ・パーティーをすべきなのよと、よくプロのアメリカ人達にいわれていましたが、ほんとうにNYのアートサポーターの多いのと桁はずれには、びっくりしました。
今年の賞対象者は4名
ALFRED TAUBMAN氏は、米国一番の不動産開発者の1人で、地域のショッピングセンターの父とあおがれ、その後20年の間、サザビーズの会長を務め、小売と芸術競売産業に対する重要な革新を行ってきました。彼は主に芸術、健康管理と教育などの慈善事業に力をいれ、デトロイト美術館の主な後援者でもあり、ホイットニーアメリカ美術館の委員を勤め、ミシガン美術館大学の拡大事業の資金を供給したり、スミソニアン協会のアメリカアート・Archivesの創立メンバーでもあります。
この、彼の交友関係からか、オークションにはサザビーズの大物が参加して、あれよこれよと云う間に大変な高値で落とされるのには、目を見張るものがありました
国際的に有名な陶芸作家 TOSHIKO TAKAEZUさん
PAIGE RENSE氏にはLifetime Achievement Awardが与えられ、30年以上に渡ってArchitectural Digest誌をここまでにした功績をたたえました。国際的な建築とインテリアデザイン産業に対する彼女の雑誌による影響は、他に類のない事と紹介されました。
RON ARAD氏にはVisionaryとして、現代のデザインの中心的な人物で、最も有力で革新的なデザイナー、そして独学の彫刻的な家具メーカーとデザイナーであり、彼の境界線のない芸術と建築とデザインの作品作りに賞があてられました。
TOSHIKO TAKAEZU氏にはArtist Lifetime Achievement Awardが与えられました。彼女は国際的に有名な陶芸作家で、自然界と、日本(東洋)とアメリカ(西洋)の技術と美学から、常にインスピレーションを引きだし作品つくりをしています。
これらの方々の交友関係の深さ、経済力もさることながら、MAD MUSEUMの工事がフル回転し始め、2008年オープンを目標に動いているのが、皆様のサポート精神に身が入ってきていると思われます。
2008年オープン MAD New Building
以前にレポートした時点では、2006年に改築終了予定だったMAD New Building。59丁目の2 Columbus Circleは、史跡の建造物による種々の問題で工事がすっかり遅れていましたが、昨年からやっと動き始めました。
このAllied Works Architectureの建築で改装工事中の建物の、現在の進行状態を見せてもらうチャンスがあり、ヘルメットをかぶっての見学をしました。最上階のセントラルパークを180度見渡せる展望レストランの場所は素晴らしく、今から楽しみです。2008年5月の完成を目標に着々と工事が進められています。
前回も述べましたが、せっかくこのような大きな文化事業で、クラフト・デザインのMUSEUMなので、出来上がるととたんに日本から、コンタクトが始まるのでしょうが、ぜひとも今、MUSEUMが希望している、基金集めなど協力して、良い関係を作っていけたらと願うばかりです。
* 問い合わせ:g91@gallery91.com 海老原迄。日本語可。
(関連リポートはこちら)
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影