お知らせ:「折り紙建築」展開催のお知らせ (2001/5/16)


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左から茶谷正洋、海老原嘉子、中沢圭子、木原隆明、エリック・チャン

2001年5月18日から9月3日まで、アメリカン・クラフト美術館において『折り紙建築』展が開催されました。開催当時の記事を以下に記録として残します。茶谷正洋氏の作品をはじめ、仲間の中沢圭子氏、木原隆明氏の作品と、彼の影響を受けた世界の作家達の作品が100点以上展示されています。

Origamic Architecture: International Artist Take Ancient Japanese Art of Paper-Folding into New Realms
♦Exhibition Opens at American Craft Museum

 

今回の展覧会は、アメリカン・クラフト美術館の依頼を受け、日本人で初めてゲスト・キューレーターとして海老原嘉子が企画して行われます。この『折り紙建築』は、1983年にはじめてSoHoのGallery 91で展覧会が行われて以来、愛好家が増え、今では世界中に広がりつつあります。

展示会場風景

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展示会場風景

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展示会場風景

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木原隆明氏のMuseumでのワークショップ

『折り紙建築』展が、これだけ大きな形で、アメリカの美術館で行われるのも初めてです。
展示作品は、美術館で同時開催のフランク・ロイド・ライト展にあわせ、ライトの建築群、滝の家、彼のスタジオ・ハウス、グッゲンハイム美術館とロビン邸、その他の建築としては、ノ-トルダム寺院、エッフェル塔、シドニーオペラ・ハウス、ピサの斜塔、上海ファイナンシャル・センター、NYのクライスラービル等、そして花、動物、幾何模様、身の回りのオブジェなど、多角的、画期的なものです。またこの展覧会の為に、ユニークな展示デザインを、国際的に活躍するECCOデザインのEric Chan氏が担当しています。また、来館者の皆さんが閉じたり開いたり出来る作品が特別に展示され、体験型展示になっているのも特徴です。

オープニングパーティー

 

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カード
茶谷正洋

デイズニー・キャッスル・カード
中沢圭子

『折り紙建築』は建築デザイン自体の美しさをより身近に、昔からの折り紙の手法で、1枚の紙から、切ったり、折ったりしてつくる、美しいフォルムとして世界中に広がり、今日では多くの愛好家がインターネットを通じて、それぞれの個人的なホームページを開設し、作品を紹介するなどしています。

今回の展覧会では、創案者である茶谷氏の作品を紹介し、『折り紙建築』のコンセプトを再認識する良い機会にもなると思います。
東京工業大学の名誉教授である茶谷氏は、彼のデザインパートナーである中沢圭子氏、木原隆明氏と共に50冊以上の本を出版しており、今回19日、20日にはMuseumに於いて、ワークショップが、行なわれ、参加者は作る行程を学ぶことができます。会期中『折り紙建築』にちなんだ、様々な催しも行われる予定です。
スケジュールに関してはMuseumまでお問い合わせ下さい。