20周年を迎えたAccent on Design
慣例のAccent on Designが、8月15日~19日の期間、ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで開催されました。
今年は20周年ということで、NYのBloomberg市長がこの期間を「Accent on Design week」と名付けて祝うなど、2月に続いて大きな行事がいろいろと行われました。 16日にはAccent賞の発表・授賞式と、同じく20周年を迎えるDIFFA(Design Industries Foundation Fighting AIDS)の基金集めを目的に [20/20] とうたった、大がかりなパーティーがチェルシー・ミュージアムで行われました。
業界の出展社多数が参加している豪華な商品が当選するくじ引きもあり、この売り上げもDIFFAの基金集めになるため、18日に発表されるまで毎日勧誘していました。
Accent on Design Award 開催
今回のショーは、初日が台風接近による雨という天気予報で出足が気になりましたが、どうにかもちこたえ、人出は多かったように思います。前回の会場から模様替えをしたため、「すっきり広くなり、ゆったりした気分で見て周ることができる」と、来場者からは好評の声が聞かれました。
2月に引き続き、癒し系の商品が人気のようですが、色彩は落ち着いたトーンと極端にカラフルなカラーのブースのどちらかに分かれています。
Accent on Design Award決定前に目に付いたブースのいくつかを撮影しましたが、Accentの中で、イギリスのセクションとイタリーセクションがまとめて新しい商品群を出していました。イギリスは、フェルトをまったく新しい使い方でクッションなどにしているのが素晴らしかったのと、紙のノートブックをグラフィックで新しい形でまとめた、Darrell & Julia Gibbsデザインの「SUKIE」は新鮮でした。
入り口すぐにあるVITRAが人口草のようなものをカーテンにしていましたが、これは「Algues」というデザイナーErwanとRonan Bouroullecの商品だそうで、人気のようでした。
3社がベスト・ニュープロダクト賞に決定
ショーの終了時間6時以降にジャビッツ・センター前からバスが出るので、それに乗ってチェルシー21丁目にあるチェルシー・ミュージアムに向かいました。ミュージアム会場は昔からのパーティー用銀テープで全館が覆われていました。Accentの出展者や業界関係者が300人ほど集まり、飲んだり食べたりお寿司も出るなどパーティーは大変盛り上がり、受賞式のスピーチを開始するのに苦労するくらいでした。 受賞式はアラン・スティール代表のスピーチに始まり、2月の受賞者が次々とKarimデザインの新しいトロフィーを受け取り、その後、今回の受賞者発表と続きました。
今回は3社がベスト・ニュープロダクト賞に決定しました。
一つは、私も選んだイギリスのフェルト「Anne Kyyro Quinn」、二つ目はZoloの「Kushies」。やわらかでカラフルなBaby Toy(新作著作権の問題でいっさい写真を撮らせないとの事)です。三つ目は新出品者の「Walter」。Fold Bedding と言う名の木を好きな色に塗り、置き換えて飾れる斬新なアイディアの壁の装飾用品です。他には、継続して良い展示とコレクションを出品していることが評価され受賞したのは「LAFCO」でした。
Best Booth賞には2社が選ばれました。一つは「Built New York」。金沢のKIDIで教えていたArron Lownの会社です。ヒット商品を沢山出していますが、洒落たクールなモダンディスプレイが評価されました。もう一つは「Variegated」。寝室の雰囲気をブースにそのまま再現し、パジャマ姿でセールスをするという徹底ぶりでした。
ショーの後半は人出が少なく、皆大変心配していましたが、新しい客層で、入れ替わりつつあるのを感じました。次のギフトショーは2005年1月30日~2月3日に行われます。
∵ Accent on Design Award 受賞社 ∵
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影