1900年に地下鉄が出来てから、今年で110周年を迎えました。

ニューヨーク・トランジット・ミュージアムは、Brooklyn Heightsの使われなくなった地下鉄の駅を博物館としてそのまま利用しているので、入館する時は本物の地下鉄に乗るような感覚がします。本物の地下鉄の電車が時代別にいくつも並んでいて、自由に、乗ったり、降りたり、座ったりすることができます。子供や電車好きの人達にはたまらなく嬉しい空間です。

ニューヨーク・トランジット・ミュージアムは、市内の主要な文化機関として公共交通機関の歴史をテーマにする最大の博物館です。博物館の展示会、ツアー、教育プログラム等を通じて、ニューヨークのメトロポリタン地域の開発方針を探ります。公共交通機関の社会、文化と技術の歴史を扱うワークショップを行っています。

ミュージアムの建物は、創業から四半世紀以上経つ歴史的なもので、1936年のブルックリンハイツ工業地帯の地下鉄駅の建物として人気を得ています。保管地域の大規模な公共交通機関ネットワーク、グランドセントラルターミナル駅にある別館のミュージアムを共有し、そのパブリックプログラムを通じて活気に満ちた地域および国際的なオーディエンスをわかした歴史があります。

ミュージアムのギャラリーでは、1900~1925年の頃の鉄鋼、ストーン、そのバックボーンのニューヨーク市はどのような街であったか、その約100年の地下鉄システムを構築する物語、昔の地下鉄システムから最近の高度でインタラクティブな展示までを詳述しています。地下鉄だけでなく、ニューヨーク市の興味深いトロリーやバスを見たり、乗ったりすることができます。また、このミュージアムでは年齢に応じたワークショップが行われ、コンピュータのリソースセンターとしても活躍しています。

様々な種類の地下鉄システムの歴史を、コレクション別や年代別に分けて見せ、建設中の写真、歴史的な関連の出来事も時代に沿ってビデオを用いた展示を行っています。

 

【1】New York Transit Museum 外観

2】Museumに入る改札まで。(写真2~5)

【3】

【 4 】 【 5 】
【 6 】 展示されている古い改札口 【 7 】 入ったフロアーの全景 【 8 】地下展示会場への階段 【 9 】1894、1900年当時の写真と実物と一部展示
【 10 】 1922、1925、1932年当時の写真と実物と一部展示 【 11 】 1939、1946、1968年当時の写真と実物と一部展示 【 12 】 1988、1983、1992年当時の写真 【 13 】 昔の改札
【 14 】 現在の改札 【 15 】 トークンの変遷 1984年から1994年のメトロカードになるまで。 【 16 】 1980、1983、1992年とトークン入れの機械の変化 【 17 】 メトロカードのデザイン展示、1994年~1999年
 

展示会コレクションでは、様々な種類の地下鉄システムが歴史の中で使用された代表的な例を用いて展示されています。例えば、運賃の変化やその回収法、回転ドアのデザイン機能、利用可能なコインとトークン(切符)が時代と共に変化する様子、現在の地下鉄の回転ドアの操作などを、グラフィック・デザインで見る事ができます。トークンの50年の歴史では、最初の紙のトークンから、94年に初めてメトロ・カードになるまでが展示されています。

ニューヨークの硬い岩の下のトンネリングと空気ドリル、電動工具の変化など道具や技術の進化がわかる展示もあります。他には、1950年代まで人種差別のあったアフリカ系アメリカ人が、公共のバスのどこにでも座れるという権利を、エリザベス・ジェニングス・グラハム女史が勝ち取った(1830-1901)話や、1900年に始まったスモークレス(無煙電車)の研究、様々な燃料の起源からその後の環境への影響、有害な排出量の削減など、興味深い内容が幅広く展示されています。

ミュージアムのコレクションでハイライトされている台車50機種以上の詳細な機能や作業車の骨の折れる描写は、George TF Rahilly Trolley博士とバス・スタディ・センターの台車愛好者によって作成されたそうです。

このミュージアムは、ほんとうにユニークな体験を楽しむ事ができます。特別にミュージアムレンタルをしており、年齢に応じた体験型ワークショップや、パーティースペースレンタルでの個人や企業のイベント、子供の誕生日パーティなどにも会場を提供します。
ミュージアムの特別イベントコーディネーターもいて、招待状からパーティーのフード、お持ち帰りパーティーバッグの相談にものってくれます。
ユニークな方法で博物館運営基金を集めているニューヨーク市の、最も特別な場所の一つです。

もう一つ、このミュージアムとグランドセントラルターミナル両方にミュージアム・ストアーが設置されています。地下鉄の地図柄をした様々な小物や、交通関係のミュージアム・グッズのオリジナル商品が販売されています。ニューヨークの特別なおみやげにはもってこいだと思います。

 

 

 

【 18 】 運転台の展示

【 19 】 トークン時代の回収展示

【 20 】 地下鉄車両ミニチュアー展示 【 21 】 昔の切符売り場 【 22 】 1913年の車両(写真22、23) 【 23 】
【 24 】 以前のバス 【 25 】 1992年のバス 【 26 】 誰でも試運転の真似が出来る 【 27 】 昔の駐車メーター
【 28 】 1904年から1905年迄の1273ブルックリン・ユニオン・エレベーテッド・カー 【 29 】 1907年の1404ブルックリン・ユニオン・エレベーテッド・カー(写真29~31) 【 30 】 【 31 】
【 32 】 1916年 スタンダード・カー 2204(写真32、33) 【 33 】 【 34 】 1917年 トレーラー・カー 4902(写真34、35) 【 35 】
【 36 】 1927年 Triplex Car 6095(写真36、37) 【 37 】 【 38 】 1938年 車両 1612C(写真38、39) 【 39 】
【 40 】 【 41 】 1949年 プロトタイプ/R-34 Car 8015 【 42 】 1950年 車両 R-15 Car 6239 【 43 】 1954年-1955年 車両(写真43、44)
【 44 】 【 45 】 1961年 R-30 Car 8506 【 46 】 1963年 IRT R-33S 9306