Tribeca Film Festival(トライベッカ映画祭)
今年で4年目を迎えるTribeca Film Festival(トライベッカ映画祭)が、4月19日から5月1日の期間、開催されました。このフェスティバルは、9・11から一年経った2002年に、グランド・ゼロ近くのダウンタウンの地域の活性化を目的に、映画俳優のRobert De Niroが中心になってJane RosenthalとCraig Hatkoffを交えて始まりました。
250作以上の短編、ドキュメンタリー・フィルム、インディペンデント・フィルムなど海外から60作品の未公開フィルム等も上映されました。アカデミーとはひと味違った初日のGala Premieres、2005年度受賞式、講演、フリー・プログラム等々、盛り沢山のプログラムが組まれました。
* Tribeca … Triangle Below Canal Street
街がポップ・コーンマシンや垂れ幕で映画館のイメージに
案内所がダウンタウン7カ所に設けられ、映画の上映スケジュールや細かい説明のプログラムと、何処で見ることができるのかがわかる首から下げるおしゃれなMAPが配られました。近くには映画館につきもののポップ・コーンマシンが設置され、これもアメリカン・エクスプレスのスポンサーで誰でも無料で食べることができるなど、いやでも映画館のイメージを盛り上げます。また、ダウンタウンの映画館をあちこち回るフリー・シャトル・バスも出て、この2階立て観光バスで、グランド・ゼロ近辺の復興ぶりを久しぶりに見せてもらいました。
全てにTribeca Film Festivalのロゴが入っていて、劇場前にはカラフルな垂れ幕がかかったり、分かりやすいスケジュールが張り出されていました。
過去3年のフェスティバルの総動員数は100万人
皆、多少の行列も苦にせず楽しんでいるようでした。混乱を避けるため「ファミリー・フェスティバル」も企画されました。これは家族で楽しめるプログラムとガイドになっています。4月30日には終日ストリートをブロックしてのストリート・フェアーも催されました。過去3年のフェスティバルの総動員数は100万人に達し、そのおかげでロアーマンハッタンに$125ミリオンの経済の動きが出来たそうで、着実に発展し、拡大してきていること感じました。
IMC Expo (Interactive Multimedia Culture Expo)
Tribeca Film Festivalが開催される少し前、4月14日から4月23日の期間、Chaelsea Art MuseumにてIMC Expo (Interactive Multimedia Culture Expo)が開催されました。本展は、最近のサイエンス映画のテクニックを見せてくれる作品展です。
映画「マイノリティー・レポート」や他の映画に影響されて作ったという大画面のインタラクティブ・空想マンハッタンなど迫力のある作品。作品の制作者は、CINE(Collaborative Immersive Networked Environment)グループで、Studio IMCの3人Miro Kirov, Houston Riley, James Tunickの競作です。
目の形をしたSTUNT DUMMIESはインタラクティブ・マルチメディアゲームです。7つの部屋と1つのメインメニューがインターフェイスになっていて、そこからそれぞれのプログラムが始まる空想の世界。作品のデザインとディレクターを担当したKathleen Ruiz(Rensselaer Polytechnic Institute (RPI)コネティカットにある学校の教授)が、生徒達とグループで制作した作品です。
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影