New York デザイン・ウィーク
世界4大家具ショーのひとつ、ICFF(国際現代家具見本市)が、慣例のジャビッツ・センターにて5月14日~17日まで行われました。ニューヨーク市内では協賛して盛り沢山のデザイン関係の催しが行われ、NY市長Bloomberg氏がこの期間を“ニューヨーク・デザイン・ウィーク”と名付ける程に大きくなってきました。
イタリアのミラノサローネも今年初の参加で、イタリア勢をピアー91と92にまとめ“isaloni”と名付けて展示しました。その分ICFFの会場からイタリー勢が減ったように見えました。インテリア・デザイン誌協賛のisaloniが、交通機関などの関連がうまくとれていなかったので、皆会場を探すのに苦労したようです。
Isaloni made in Italy の展示風景 (写真15~24)
Samp
ICFFでは、マテリアルを主張して見せているところが興味をひいていたのと、デザイン学校のブースがやはり新鮮でおもしろかったです。また、出版物のスペースが大きくとられていたのが、目につきました。
今年初めて展示された、その場で買えるデザイン土産マート : DESIGNBOOMの会場がフレッシュで人気を集めていました。
http://www.designboom.com
http://www.designboom.com/mart.html
インターネット時代のデザイナーに人気のサイトが出展、ICFFと協力して、選んだ32Boothでほとんどが手作り作品で、$10-$100までの在庫を100個までと制限した商品群で、デザイン・スーベニールとして買ってもらい、この売上金を世界中のあちこちからDesignboom ICFF Mart 05に参加した費用に代えるというものでした。
第3回 デザインダウンタウン 開催
デザインイベントの中でも注目度の高いもののひとつで、今年で第3回目を迎える「デザインダウンタウン」が、アート・トレンドの発信地、チェルシーにあるガレージを改装したフォトスタジオ Drive-in Studioを舞台に、世界中から集まる若手デザイナーのインテリア・トレンドを発表しました。
その中でも、2階に突然現れたようなTOYOTA / Caltyのコンセプト・カーSciont2B車の「走るラウンジ空間」の新しい展示には、度肝を抜かれ、皆驚喜していました。
世界に一つしかないコンセプト・カー Sciont2B
この展示は、非営利財団IDNF(国際デザイン交流財団)のプロデュースで企画されましたが、世界に一つしかないコンセプト・カーSciont2Bは、Subtlet / Honesty / Ironyのテーマで、トヨタの米国デザインスタジオ・カルティ・デザイン・リサーチ・インク(本社カリフォルニア州ニューポートビーチ、蛭田社長)がデザインした新作コンセプト・カーです。昨年リサーチ段階でNYのデザインスタジオが関わり、3月の自動車ショーではすでに発表されましたが、デザイン・ウィークに集まる異なった層の人々の関心をよんでいました。
インパクトがあるのは車の形だけではありません。ドアーパネルにジッパーのついたポケット、座席はデザインされた2層の椅子張り地、内部の天井には動く光の色の変化を楽しめるデコレーション・ストライプや後のガラス窓がVideoスクリーンとしてファンクションし、外でピクニックをしながらVIDEOを楽しめるといったアイディアが盛りこまれています。車の後の壁にはコンピューターから映し出される著名人のQuartが、白いボードの説明とはまた違った、新鮮な興味をひいていました。
Sample Content
毎晩遅くまで、凝ったパーティーを開催
デザイン・ウィーク中は、あちこちのショールーム、ギャラリー、イベント会場で凝ったパーティーが毎晩10~20も開かれるため、これを選んでハシゴするには相当なエネルギーが必要とされます。
14日の晩は、5千人が出席したと言われる2つの大きなパーティーがありました。 ひとつは、マンハッタンにはまだない、赤い輪がマークのターゲット社がSOHO空き地に大きなテントでパーティー会場をつくり、凝ったケータリングとお土産も沢山あり。もうひとつは、ACE Galleryの広いスペースでDwellマガジンとDune社の、新しい家具の発表のユニークな見せ方が話題になっていました。New York デザインウィーク、ますますオフ・サイトの方が、大きく発展していくように感じました。