第33回: 冬のNYインターナショナル・ギフト・フェアー (2002/2/13)


慣例のニューヨーク・インターナショナル・ギフト・フェアーが、今年は1月19日か ら1月24日まで行われました。初日に雪が少し積もり、道路事情が悪かったので すが、それでも今年はとても暖かなNYの冬で助かりました。9月11日の影響から、セキュリティーの問題など厳しくなり、出品 側もいろいろな規制が出て、出品しにくくなった上、やはり遠くからの顧客が減って、ショーは大きく打撃を受けてしまいました。

それでも主催者側は今年もAccent On Design賞を授与しました。
ベストブース賞は、商品のプレゼンテーションを含めて真っ赤に塗ったカナダのHothouseのブースと、もう一つ、ちょっとわからないのですが、ワイヤーメッシュのプロダクトと環境を考えた商品作りと展示、そしてカリフォルニア・サン・ディエゴのAfton Groveのブースに与えました。ベスト・プロダクトに選ばれたのは、木で出来たロンドンのOliver Hemming社の”Spice Boy” という名のPeppermillと、フェニックス・アリゾナの Off Center社の “Max”暖房器Space heater、それとHonorable MentionsとしてUmbra社 のメラミンのテーブル・トップでした。

Overall Excellenceとして、サンフランシスコのWingard には全体のプレゼンテーションの良さが 評価された賞が、NYのBabette Holland Designは優れたクラフトマンシップの新製品が評価された賞 Innovative Process and Excellence in Craftsmanshipが与えられました。

 

 

 

 

Best Boothに選ばれたCanadaのHothouse

 

Best Boothに選ばれたCanadaのHothouse

Best Boothに選ばれた
カリフォフニア・サンディエゴの
Afton Grove社

同左、 ワイヤーメッシュのプロダクトと
環境を考えた商品作りの姿勢に

Best Productに選ばれた
ロンドンOliver Hemming 社の
“Spice Bpy”

Best Productに選ばれた
フェニックス・アリゾナOff Center社の
“Max”

Honorable mentionプロダクトに
Umbraのメラミンテーブルトップ

サンフランシスコのWingard

サンフランシスコのWingard は
全体のプレゼンテーションの良さが
評価されてOverall Excellence

同じくWingard

NYのBabette Holland Designは
優れたクラフトマンシップの
新製品が評価された賞

 

Jaboitsの受付ロビーの混みぐあい

MOMA Shop
(NY近代美術館Museum Shop)

MOMA Shop
(NY近代美術館Museum Shop)

Accent On Design ではブースが抜けたり、新しいブースが入ったりと、多少の入れ替えがありました。
MOMA shop, Benza, Rosendah A/S, Gallery 91 ブースは毎年床材をつかわずに、工夫していますが、今年は工事用のグレーのダック・テープをストライプにはって、オリジナル の黒い床を生かしたのが好評でした。

海外からの政府も援助しているコーナーがAccent On Designの中にもありますが、 Tabletop & Homewaresのセクションで目を引いたのが、イタリア・セクション, ドイ ツ・セクション, イギリス・セクション等で、大変センス良くまとめられています。随分前から、JETRO, 都道府県等、日本からの申し込みや要請もあるのですが、主催者側に言わせると、どうも物産見本市を考えているように見えて、審査に通らないということです。主催者側としては、出展者も購買者もビジネスにして欲しいので、価格なども世界のマーケットを考えて付けてほしいと言っています。関税もシッピング費も含 まずに日本での価格をそのままつけて、何の説明もなく出したのでは、オーダーを取った後、誰が税等を払うかで問題になるのは目に見えているわけです。

毎年Jabits センターとシャトルバスで往復できる展示場 Passenger Ship Terminal, Pier 88. 90. 92, 94がありますが、ここでは 「At Home」、「New York’s Newest」、「Floral & Garden Accssories」等の タイトルでインターナショナルな出展者が毎年新しく出展します。ギフトショーより1日早く始まって1日早く終わります。今年はタイ政府が力を入れて、大変すばらしいブースと作品を出品していました。他にもフィリッピン、マレーシア、ベトナムなどアジア系の産地が、アメリカ人や海外に詳しい人達と上手に組んで、とっくに日本が出ていなければならなかったような商品で、安くブースをいくつも出展していました。

木工あり、漆あり、竹あり、クオリティーも良く、価格は日本の3分1以下です。日本の産地や商品づくりの人達は、早く柔軟な頭になって目をさまさないと、とても追いつけないほど、皆熱心に勉強しています。

 

Benza

デンマークの名門
Rosendah A/S

ピアー展示場 入り口風景

イタリア・セクション

ドイツ・セクション

イギリス・セクション

ピアー(Pier 88. 90. 92, 94)場

ピアー(Pier 88. 90. 92, 94)場

ピアー展示場 入り口風景

同左、日本の刃物日本橋よしきんの
グローバル・ナイフが売り物に
なりつつある

アジアからの展示
(フィリッピン、マレーシア、
タイ、ベトナム等)

アジアからの展示
(フィリッピン、マレーシア、
タイ、ベトナム等)

アジアからの展示
(フィリッピン、マレーシア、
タイ、ベトナム等)

アジアからの展示
(フィリッピン、マレーシア、
タイ、ベトナム等)

アジアからの展示
(フィリッピン、マレーシア、
タイ、ベトナム等)

アジアからの展示
(フィリッピン、マレーシア、
タイ、ベトナム等)

アジアからの展示
(フィリッピン、マレーシア、
タイ、ベトナム等)

Gallery 91の展示で初めて発表した
シルビア・ナジ(Sylvia Vagy)の
オーガニック・シェープの陶器

Gallery 91 の展示

Gallery 91 の展示

Gallery 91 の展示

アクセント・オン・デザイン・4102-4104 Gallery 91ブース

Gallery 91の展示から日本のD-BROSのカード・ノートブックは人気もの下の段は岐阜関のガーデンツールと林工芸のランプ

Gallery 91の展示からEcco Design、Eric Chanの評判のデスクアクセサリー