The International Art+Design Fair 1900-2005

The International Art+Design Fair 1900-2005 が、2005年10月7日~11日の期間、パークアベニュー67丁目の7th Armoryで行われました。NYの中では比較的歴史の浅いこのショーも今回で7回目を迎え、50社以上のニューヨーク及びロンドンの一流のディーラー、20の専門学校やスペシャリスト、21のアートやデザインのショップが参加し、展示即売されました。

この別名Haughton International Fairと呼ばれるショーは、他の骨董市やオーガナイザーでもあるAnna and Brian Haughtonの名からとられています。このショーの前夜祭には「The Bard Graduate Center(BGC)」の為の基金集めのギャラパーティーが6時から9時まで行われました。パーティーの企画実行は、Dr.Susan Weber SorosとBGCのスタッフです。

【 1 】 カタログ表紙
【 2 】 ギャラ・パーティー会場入口
【 3 】 ギャラ・パーティー会場風景(写真3~5)
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【 6 】 Magen H.Gallery XX Century Design
【 7 】 James P. Infante
【 08 】 Tambaran Gallery
【 9 】 Mantiques Modern

選定された家具、絵画、彫刻などを展示即売

The Bard Graduate Center: for Studies in the Decorative Arts, Design,And Culture(BGC)は、文化装飾的な応用芸術の歴史のすべての面で、大学院レベルの教育を提供する施設として1993年に創設され、展覧会用のギャラリーを持ち(マリメッコー展)、M.A.及びPh.D.プログラム成人教育の学校で18West86丁目に位置しています。

今回のショーでは選定委員によって選ばれた家具、絵画、彫刻、写真、宝石類、織物、ガラス、陶器および磁器、銀、本、腕時計、 およびアジア芸術、等がそれぞれのブースで展示即売されました。
特別展示として「現代スウェーデンの銀: 伝統への新しいクラフトとデザインのアプローチ」と題されたBGCの会場があり、キューレーターはInger Claesson Wastberg。Bodil Karlssonが担当した、紙の折り目を生かした素晴らしい展示設計は、真っ白い空間が目をひきました。

【 10 】 R20th Century(写真10~11)
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【 12 】 Lesley Kehoe Gallies(写真12~14)
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【 15 】 Yves Kleinのカラーピグメントの入ったテーブル・Jacques de Vos Gallery Paris
【 16 】 Primavera Gallery NY
【 17 】 Adrian Sassoon(写真17~18)
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日本人作家の作品も積極的に紹介

あまり日本では馴染みのないこういった装飾アート・工芸のショーが毎年いくつも行なわれ、SOFAにも出展していたブースも見受けられました。アメリカのコレクターの好みが反映していて、実際のビジネスにつながっている様です。

ヨーロッパ経由で日本の作家ものや古美術のスペシャリスト・オーストリアのLesley Kehoe GalliesやドイツのErik Thomsen Asian Art、そして、新井淳一のテキスタイルや日本の竹細工の作家等を扱っているTai Gallery/Textile Artsなど、日本のシンプルな良さや繊細な工芸を見せて、日本の工芸家を支持してくれているのはうれしい事です。

【 19 】 Exhibition from BGC Contemporary Swedish Silver(写真19~23)
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【 24 】 Maison Gerard Ltd
【 25 】 Phurniture inc ちょっと雰囲気の違うNOHOの若者の店が出展(写真25~26)
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【 27 】 いろいろなショーにも新井淳一のテキスタイルや日本の竹細工の作家等を扱っている Tai Gallery/Textile Arts
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改築、建築ラッシュのニューヨーク

NYは、夏から秋にかけて、あちらこちらで改装工事や建築ラッシュでしたが、金利が安く不動産のバブルだそうです。そんな中、珍しくメトロポリタン美術館が全館紗に覆われているのを見て、これもアートかと一瞬驚きました。グッゲンハイム美術館も工事を補うファサードが出来ていました。また、SOHOではBoradwayとMercer Street、Grand Streetに面して4月頃から工事が始まりました。現在進行中で、1階がショップ、上階はアパートになるようです。Hotel Mercerと同じオーナーとか。
半ブロック下のMercer StとCrosby Broadwayに面して、緑色のカバーがされたビルもショップとアパートとして改築され始めました。いずれ、出来上がりをリポートするのが楽しみです。

【 29 】 メトロポリタン美術館の外観工事(写真29~30)
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【 31 】 グッゲンハイム美術館の一部工事(写真31~33)
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【 34 】 ソーホーのブロードウェイとHowardの改造工事
【 35 】 BoradwayとMercer Street、Grand Streetの新建築

※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影