第61回: ICFF Off-Site イベント ― SoHo (2004/6/2)
国際現代家具見本市(ICFF)
今年の国際現代家具見本市(ICFF)では、イタリー館が凝ったつくりとレストラン並みの試食をさせるキッチン用品のブースなど華やかに出展していたこと、スペインの長いブースがすっきりして目新しく見えたこと、イギリスのブースに活気がみえたことが特徴的でした。写真レポートです。
Designer: Richard Schultz
ICFF 全景 M2
連日のオープニングに忙しい、SoHoのOff Site イベント
SoHo近辺のOff Siteイベントは毎日7、8店のオープニングが続き、例年のごとく忙しい毎日でした。最初に見たのは Salon Moderneで、イギリスのデザイナーによる壁紙とすっきりとセンスの良いテーブルウエアーでした。ブティック DESELは、SF TVのセットのようなピンクのお化けマッシュルームや、壁からつるしてあるいくつかのジーンズまでこのピンクフォームで固められていて、はやりのバーのごとき雰囲気で大勢集まっていました。
SoHoでのビッグイベントは2つありました。
一つ目のVisionaireによる招待客Onlyのパーティーは、外に溢れた人だかりで中に入れないほどの様子に何ごとかといった感じでした。これは今Visionaire Galleryで行われている50人のアーティスト/デザイナーによる kid robot展(7月17日まで)で、著名ファッション・デザイナーからグラフィティーアーティスト等がそれぞれに制作したcustomizedされた一品ものDunny toyが展示されています。各々価格がついていて売り上げをアート教育に寄付するというプロジェクトです。
British Designers at Salon Moderne
BISAZZA party(タイルの会社)
Visionaire Gallery91 前
Diane von Furstenberg
(fashion designer)
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影
Ingo Maurer – Canned Lightの特別展示案内
Ingo Maurer + Canned Light Party(Ingo Maurer Shopの斜前のPANレストランを借り切っての特別招待1晩の展覧会)
Ingo Maurerによる一晩限りの展覧会
もう一つのイベントで際立っていたのがIngo Maurerが自分の Shopの斜前のレストラン「Le Pain」を1日借り切って開催した特別展示発表会。19時~21時と21時~23時までの招待客に分けて行われました。
昨年ミラノでプロトタイプとして発表したCannet Lightが、今回商品として発売されることで、Ingo Maurer Shop自体も新しい作品で模様替えしており、外に溢れる人でいっぱいでした。
レストランの間取りをいかして、正面の壁には招待状と同じ大きな壁画、二つの長いテーブルをいかして、真っ赤なテーブルセンターと上からずらりと並んだCannet Lightとテーブル・セッティング、テーブルの下からスモークも出しての雰囲気づくりで、その手前の部屋には前日仕上げたというスープ皿のシャンデリア・ランプが展示されました。
このPartyのごちそうはもちろんCampbell Soupで、いろいろなトッピングで味わえるトマト・スープも美味でした。ウェイター・ウェイトレスが絵からでてきたような愛嬌のある太った男性と女性で、今回の為に面接して手配したとのこと、著名人も沢山集まっていて皆大喜びでした。
Ingo Maurerいわく、「皆が楽しい事をしなくてはね」と。しかしその夜23時半頃レストラン前を通ると、その日の内に片付けなくてはならないとは聞いていましたが、本人自ら搬出作業をしていました。毎年のように新しい事、楽しませてくれる事を提案し、元気で活動的な様子にさすがと頭がさがります。
※引き続き、6月16日(水)の更新にて、ICFF Off Site イベント「VIBRANT VISIONS展」やChelseaの様子をご紹介します。お楽しみに!