モバイル・リビング展/移動する暮らし

「モバイル・リビング」展は、5月21日から23日の期間、ニューヨーク市内、ソーホー西側にある1,700平方メートルの壮大なスペースを持つスカイライト・スタジオ・ギャラリーにて開催されました。
同展では、現代の移動式生活をテーマにエアストリーム・トレーラーやコンテナからボタンひとつで開く、Adam Kalkinの移動住宅など、様々な「移動する暮らし」が提示されました。
「SOHO Evening of Design」を1990年頃から企画してきた業界のプロ同士である、David Shearer(Exhibitions International:元TOTEM)とIDNFの海老原嘉子(Gallery91)が、かかわり、IDNFとEIの2つのNPOが主催しました。毎年5月に行われている、国際近代家具見本市(ICFF)のオフサイト・イベントとし、今年はこの大型「モバイル・リビング」展が最も話題を集めたようです。

【 1 】 Home House Project-SECCA
写真:Oliver Keating
【 2 】 Adam Kalkin-Push Button House手前 Virgin Atlantic 後
写真:Oliver Keating
【 3 】 Buckminster Fuller
写真:Shin Sano
【 4 】 Toyota F3R
写真:Mototaka Minami
【 5 】 AirStream
【 6 】 Scion FUSE
写真:Mototak Minamai
【 7 】 Adam Kalkin-Push Button House
【 08 】 Adam Kalkin-Push Button House
写真:Mototaka Minami
【 9 】 Virgin Atlantic の1等のイス/ベッド
写真:Oliver Keating
【 10 】 University of the Arts “ Mobile Culture: Connecting Global Flows” 写真:Oliver Keating
【 11 】 Inflate UK
【 12 】 Pacific Domes
【 13 】 Happy Campers from Sweden Curated PS1

トヨタのコンセプトカーF3Rなど、総計21点を展示

“Mobile”は、イタリー語で“家具”を表す単語で、本来は「移動可能」という意味から派生したそうです。今や我々の経済を動かすツールである、ラップトップコンピューターや携帯電話というテクノロジーの発達が、「常に情報を交わす」「どこにいても仕事をする」といった新しい移動式生活をサポートしています。現在人々は、移動中の車や飛行機の中、そしてホテルの部屋などで多くの時間を過ごしています。これらのテーマに沿って、いろいろな作品が集められ、大型トレーラーの中はシアター、コンフェランスの出来る車だったり、トヨタのコンセプトカーF3Rは中のイスが移動してリビング・ルームになるなど、総計21点が集めてられ展示されました。

○シャトルカー
ZipCarによるシャトルカーが「モバイルリビング」展会場と他のプログラム会場とを会期中無料で運行しました。
○IDNF 91 Grand St. NY, NY 10013
t:212.966.3722 / f:212.966.1684
idnf@designnet.org / www.designnet.org

【 14 】 Happy Campers
【 15 】 Jannifer Siegal
【 16 】 MOD
【 17 】 Breckenridge Home
【 18 】 MRA Quinze and Milan – Stool
写真:Sean Zhang
【 19 】 Panel from Home House Project-SECCA
【 20 】 The Tiny Living Shop
写真:Oliver Keating
【 21 】 協賛したZip carのScionが並ぶ
【 22 】 IDNFのロゴの入ったZip Car
【 23 】 Exhibition International(EI)のロゴの入ったZip Car
【 24 】 左からオーガナイザーの海老原嘉子(IDNF)、Daved Shearer(EI)、Miguel Calvo(IDNF)

Mobile Living Exhibition Party
May 21st 2006 at Sky Light 8:00 pm

【 25 】 パーティー会場に入りきれず、入場を待つ行列(写真25~27)
【 26 】
【 27 】
【 28 】 1,700平方メートルの壮大な展覧会場も満員(写真28~38)
写真:Mototaka Minami
【 29 】
【 30 】
【 31 】
【 32 】 写真:Mototaka Minami
【 33 】 デザイナーKarim Rashidと 写真:Mototaka Minami
【 34 】 デザイナーKarim Rashidと
【 35 】 写真:Mototaka Minami
【 36 】 写真:Oliver Keating
【 37 】 デザイナーKarim Rashidと 写真:Shin Sano
【 38 】
【 39 】 デザイン界の重鎮Jack Larsenと、主催者でオーガナイズをした、左からMiguel Calvo(IDNF)、David Sherer(EI)、海老原嘉子(IDNF)そしてJack Larsen
会場ではパーティーの間中、出来立てのポップコーンがサービスされました
写真:Sean Zhang

Mobile Living : Panel Discussion
May 22nd at Tribeca Grand Hotel

Mobile Livingのパネルディスカッションがトライベカ・グランド・ホテルで行われました。IDNFの社長、Rockwell GroupのTucker Viemeisterがパネラーを努め、MOMAのキューレーター、Paola Antonelli、MAD MuseumのDavid McFadden、デザイナーのKarim Rashid、Adam Kalkin、トヨタ Caltyの副社長Kevin Hunterなどが参加しました。

【 40 】 写真:Mototaka Minami
【 41 】
【 42 】 写真:Mototaka Minami
【 43 】 写真:Mototaka Minami
【 44 】 写真:Mototaka Minami
【 45 】 写真:Mototaka Minami

SOFA New York 2006

第9回SOFA(スカラプチャー・オブジェクト・ファンクショナル・アート)国際美術工芸品・高級クラフトの展示会が、6月1日~4日の期間、慣例のパークアヴェニューのアーモリーにて開催されました。
毎年前日には、Museum of Arts & Designの基金集めのギャラパーティやオークションが行われます。会場内ではケータリングが出て、飲んだりつまんだりしながら展覧会を鑑賞し、買う事ができます。ギャラパーティーの切符は、年々値上がりしているのに、昨年よりも賑わっていた様です。オークションの品は売りさばかれ、NYのコレクターやアートのサポートをする人達の多さにいつも感心します。

【 48 】 展示会場風景
【 49 】 展示会場風景
【 50 】 パーティーのケータリングの様子
【 51 】 パーティーのケータリングの様子
【 52 】 オークションの作品展示
【 53 】 オークションの作品展示
【 54 】 MAD Museumの展示 50周年
【 55 】 MAD Museumの展示 50周年
【 56 】 Heller Gallery
【 57 】 Heller Gallery
【 58 】 Joan B. Mirviss LTD
【 59 】 Heller Gallery
【 60 】 BrownGrotta Arts
【 61 】 BrownGrotta Arts

今年はNYに初出展の日本勢が話題になっていました。大阪からのYAMAKI ART Galleryと東京とNY・TRYBECAで活躍しているGallery GENで、シカゴのSOFAには出展したそうです。もう一つ、初出展の韓国クラフト・センターの展示が注目されていました。
アメリカのギャラリーが、日本の作家の作品を扱っているところがあり、クオリティーが上がってきているように思えました。フィラデルフィアのSnyderman-WorksGalleriesは、いつも少し変わっていて気になるような作品や精密な作品を扱っています。日本の作家も幾つか扱っており、今回は和紙の伊部京子さんの作品を展示していました。

【 62 】 Galerie Pokorna
【 63 】 Dai Ichi Arts, Ltd
【 64 】 Sienna Gallery
【 65 】 Gallery Materia/Cervini
【 66 】 Galerie Besson
【 67 】 Joanna Bird Pottery
【 68 】 Joanna Bird Pottery
【 69 】 Galleri Gronlund
【 70 】 Mobilia Gallery “Celecbrating the Necklace”
【 71 】 Mobilia Gallery “Celecbrating the Necklace”
【 72 】 Charon Kransen
【 73 】 Charon Kransen

展示会場の中央では、Jubilee(ユダヤ教の50年祭の意)というタイトルで、Museum of Arts & Designが50周年を祝った展示を行なっていました。Eric Chanの展示デザインで、大きなスペースをとっていました。
ジュエリーも大胆で、コンテンポラリーなデザインものが多く、Charon Kransenの青いブースと David Collectionが競っていますが、今年はMobilia Galleryが壁一杯に展示した「ネックレスを祝って」という展示に皆、歓声をあげていました。
少しずつ、日本の良い工芸作品が出回り、アメリカの工芸・デザインに良い影響を与えてほしいと思っています。

【 74 】 Del Mano Gallery
【 75 】 The David Collection
【 76 】 The David Collection
【 77 】 R. Duane Reed Gallery
【 78 】 Jane Sauer Thirteen Moons Gallery
【 79 】 韓国工芸センタ-
【 80 】
【 81 】 韓国工芸センタ-
【 82 】 伊部京子氏
【 83 】 Marx-Saunders Gallery
【 84 】 Marx-Saunders Gallery
【 85 】 Yamaki Art Gallery
【 86 】 ピンと糸だけで描かれた画
【 87 】
【 88 】 Gallery GEN のオーナー御夫妻、伝宝昌子氏、幸義明氏、中央 著者海老原

※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影