国際アジア・アート・フェアー
国際アジア・アート・フェアー「The International Asian Art Fair」は1996年に創立され、今年で11回目を迎えます。3月31日から4月5日の期間、NYのパークアベニュー67丁目のアーモリーで開催されました。
同期間、今年で15回目を迎える「Arts of Pacific Asia Show」も行なわれました。共に世界一流のアジアの芸術をニューヨーク市で楽しむことができるアジア・ウィークで、年次行事となっています。
今までは、世界の有名骨董店やギャラリーが展示していたのですが、昨今は作品内容が変化してきて、日本の現代作家が増えました。特にヨーロッパのディーラーが、多くの日本作家を扱っていたのに驚かされました。
高級品を扱うショーの中で、毎年高値で話題を呼ぶ骨董品が出るのですが、ここに日本の漆器、象眼細工、陶器など若い作家の品が出始めました。それもヨーロッパのディーラーから、というのも不思議な気がしました。
このショーは、インド、ヒマラヤ、チベット、東南アジア及び極東の芸術品、旧式青銅の骨董品から現代的な絵画、工芸までを扱います。
オーガナイザーであるブライアン及びアナHaughton夫妻は、このショーを新鮮で興味のあるものに保つ為、特に今年は、現代的な素材や作品へと幅を広げたとのことです。
また、数千ドルから数百万ドル単位の値が付けられる物なので、独立した専門家や博物館のキューレーターを含んだ審査員による審査委員会を設け、注意深く検査してコレクターやバイヤーが安心して取引できるように支援しています。
2006年のショーは、58人のディーラーの展示の中で、今までで最も国際的に幅広い参加だったそうです。ニューヨーク、カリフォルニア、ボストン、シカゴ、ミシガン州、サンタフェ及びシアトルを含むアメリカ大陸、そしてイギリス、日本、香港、タイ、オーストラリア、フランス、イタリア、ドイツ及びオランダから展示がありました。特に新しく中国のギャラリー、製陶等がいくつも出展され、タイの進出も含め、アジ ア勢の勢いを感じました。
オープニング・ナイトは、1956年ジョン・D・ロックフェラー3世の創立したAsia Socieryの50周年を祝って、基金集めのギャラ・パーティーが盛大に行なわれました。
せめて日本の本物の工芸は、日本人がきちんと伝えなければと、切に感じました。私自身、協力しなければと感じます。皆様からのご連絡をお待ちしています。 Gallery91.
Elle Deco / DIFFA Table for Design
3月11日、第9回目のElle Decor / DIFFA Table for Designが、27丁目西端の元トンネル・ディスコとしてならした大きなイベント会場で行われました。
実行委員長は、David RockwellとElle Design誌チーフ・エディターのMargaret Russell、役員はDIFFA、ゲストは有名・デザイナーのTodd Oldham、Thom Filicia、Ted Allen、Johnathan Adler。その他総勢60以上のテーブルが創作されました。
今回は、11フィート×11フィートの空間を昨年よりも多く、Calvin Klein Home、Jamie Drake for Bergamo、Ralph Lauren Home、Skidmore、B & B Italia、ValentinoなどのテーブルからNewYorkTimes迄デザイナーをサポートしての出展。そして、ちょっと雰囲気を変えたLEXUSサポートによるクールな空間と幅広いテーブルが出展していました。
最も古く大きなHIV/AIDSのサービス団体の基金集めが目的で、巡回イベントをして、各イベント会場で、このTableで食事をするディナー・チケットが売りだされます。他にも、会期中に各デザイン・ショップ等から寄付を募って集めた商品の当たるラッフル・チケットも売り出され、インテリア・デザイン業界のセレブ達との協力で、大きな収益をあげているDIFFAのイベントです。
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影