ニューヨーカーが週末に通う夏の避暑地「ハンプトン」の一つである、イースト・ハンプトンのLonghouse Reserveで、7月21日にギャラ・パーティーが行なわれました。
Longhouse ReserveはJack Lenor Larsenの邸宅兼ガーデン・ミュージアムとして、15年前に設立されました。夏の間だけ一般公開しています。年々大きな組織になり、アート部門、教育部門、ガーデン部門と地域のそうそうたる方々の力で成り立っているようです。

【 1 】 伊勢神宮をとりいれてデザインしたLongHouse全景(写真提供:LongHouse Reserve)
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【 3 】 LongHaouse前の池「Peter’s Pond」(写真3~4)
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【 5 】 Peter’s Pond(写真提供:LongHouse Reserve)
【 6 】 パーティーに向かう人々(写真6~7)
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今回の主旨は、テキスタイル業界、クラフト業界でデザイナーとして著名で、今は教育者、キュレーター、コレクターとして沢山の顔を持つ、ジャック・ラナー・ラーセンの80歳の誕生日パーティーと、それを記念して、美と平和を支持続けて活動しているオノ・ヨーコをメインゲストに、longHouse Reserveからメダルを授与するメインイベントと、ギャラ・パーティーです。
ドレス・コードは白を基調に「金銀がキラキラ」というもので、ギャラ・パーティーのチケットは最低$500でしたが、それが6月のはじめには完売という人気でした。

パーティーに集まる人々が皆、白い衣装というのも、とても清々しく華やかなものでした。会場も緑の中に点々とカラフルな工夫が凝らしており、カクテル・アワーのケータリングのフードも凝っていて美味しく、ガーデンにテントのオイスター・バーが出展し、担当の方が殻をはずしてサーブした生ガキやクラムの食ベ放題がありました。

【 8 】 パーティーの主役2人:ジャック・ラーセンとオノ・ヨーコ(写真提供:LongHouse Reserve)
【 9 】 カクテル・アワー(写真9~13)
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【 14 】 LongHouseサポートメンバーのFern Tessler(右)と友人(写真提供:LongHouse Reserve)
【 15 】 LongHouseサポートメンバー
【 16 】 カクテル・アワーの凝ったFOODはTASTE社のケータリング(写真16~18)
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展示スペースには、サイレント・オークションの作品が85点、ライブ・オークションの作品が10点展示してありました。
散策の途中にはチフリのグラス作品群や、リキテンシュタインのHouse IIの作品、また27日から始まる野外彫刻展MIQUEL BARCELOの話題のClayとBronzeの象が鼻で立ってる彫刻も一足先に見る事ができました。

1999年からLongHouseに設置されたオノ・ヨーコのチェスの作品「Play It by Trust」がある場所で、大チェスを舞台にした、この日の特別イベント・パフォーマンス「Maria Pessino’s Oddfellows」によるイベントが7時から行なわれました。8時からのディナー会場はガーデンの一部をフルに活用し、テントで作られた500人分のテーブルセッティングが用意されていました。ホテルやレストランでなくても、こういった会場で豪華な雰囲気を演出したディナー・パーティーを開いてしまうのが、アメリカならではの気がして感心します。

これだけ大勢の人々が集まるだけあり、トイレも外に特別設置。これがまた、携帯トイレとは思えないくらいお洒落なものでした。トイレの外観は、周りが森林の写真で覆われたもので、男性用、女性用が6器もあり、多分撮影ロケなどに使うものなのでしょうが、これにも感心しました。

【 19 】 オークションの作品展示を見る人々(写真19~21)
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【 22 】 ガーデンの一部、パーティー会場(写真22~24)
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【 25 】 新井淳一の作品などを紹介しJack Larsenもひいきの店である、トライベッカの Gallery GEN オーナーの伝宝昌子さんとスタッフ、そして山田英俊氏。(写真提供:LongHouse Reserve)
【 26 】 オイスターバーのコーナー(写真26~27)
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【 28 】 ガーデン
【 29 】 MIQUEL BARCELOの象の彫刻
【 30 】 Roy Lichtensteinの作品「House II, 1997」
【 31 】 Buckminster FullerのDomeが後に
【 32 】 外観ともとけ込んで違和感のない携帯トイレとその所有者。(写真提供:LongHouse Reserve)

ディナー会場では、LongHouse Reserveの役員の方々の挨拶などがあり、ジャックとオノ・ヨーコの生い立ちの短いビデオを上映。スピーチとディナーが始まると同時にライブ・オークションが始まり、プロのオークショネアーの上手なテンポにのって、競り始めました。ジャック自身も$7,000のバスケットかごを落札、オノ・ヨーコが寄付した作品9点は完売しました。最近の傾向なのか、形のない教育プログラムなど$5,000のものが4口も競って落とされました。また、皆がオークション好きなのか、イベントで酔わされた勢いなのか、実際の価格(店で買える価格)より高い値で落とされているものもありました。この日のGala収益は総額$350,000だったそうで、税金で落とさなければならないお金持ちが多いのか、まだとても日本では考えられないのではと思われる基金集めの例です。

オノ・ヨーコ74才、ジャック・ラーセン80才、ますますご活躍で、元気を貰った夏の夜のパーティーでした。

【 33 】 オノ・ヨーコの作品「Play It by Trust」
【 34 】 「Play It by Trust」のチェスを舞台にMaria Pessino’s Oddfellowsのplay(写真34~36)
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【 37 】 ディナー会場、スピーチとライブオ-クション(写真37~44)
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【 45 】 テーブル・セッティング
【 46 】 メインディナー
【 47 】 デザートにはキャンドルが一本ずつ付いていて、皆で吹き消しました。

新作カーペットの発表パーティー

チェルシー26丁目ウエストエンド・アヴェニューの倉庫街で改築が行われているビルのトップフロアに、マーサ・スチュワート・エンタープライスがあります。

この地域は今やアート・ギャラリー、デザイン事務所等の成功組が移り始めていて、より大きなスペースを求める人達がこの2、3年増えています。ストック・スキャンダルの刑期中の頃から、ここにマーサ・スチュワートが来るらしいと他のテナントが噂をしていましたので、どんなスペースか興味をもっていましたが、今回はそのトップフロアのイベント会場で、6月21日に、マーサ・スチュワートの「FLOR」の新作カーペットの発表パーティーがありました。

会場の天井の高さや天窓からの明るい日差しが素晴らしく、広い空間でのプロモーション・イベントの招待客は、プレス、インテリア・デザイナー、関係企業の方々でしたが、マーサ・スチュワートが手がける出版部門、「OMNIMEDiA」はさすが広報上手、マスメディアのアピールのうまさに感心しました。「OMNIMEDiA」が出版している雑誌には、Martha Stewart Living、Everyday Food、Martha Stewart Weddings、Body+Soul、Blueprint、そしてThe Martha Stewart Newsletterがあります。

【 48 】 会場全景と床に敷き詰められているのが、今回のFLORのタイル絨毯(写真48~52)
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【 53 】 FLORのタイル絨毯を説明をするマーサ・スチュワートのプロモーションスタッフ
【 54 】 説明を聞く招待客達

今回の商品『FLOR』は2003年、イリノイ州にインターフェイス社の一部として設立。住居ラインのハイスタイルなモデュール(区画・構成)のフロアを提供しています。「デザインで遊びたい」人達のために、50cm平方の簡単に交換できる絨毯タイルを自分でデザイン構成できるようになっているものです。「“DIY”は英語で“do-it-yourself”(自分で作る)ですが、“design-it-yourself”(自分でデザインする)という意味も持たせています」とFLORの社長グレッグ・コランド氏は話しています。
『FLOR』は、「自分だけのユニークなフローリングカバーをクリエイトでき、気分によってフロアも好きなように変えることができる」という意味を含んだキャッチコピーなのです。

ストック・スキャンダルでさらに有名になったマーサ・スチュワートをニューヨークのビジネス界がほっておくはずはありません。ますます、活躍の場が広がっているように感じました。

【 55 】 説明を聞く招待客達
【 56 】 カラーコーディネーション・サンプル(写真56~57)
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【 58 】 説明を聞く招待客達(写真58~60)
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【 61 】 会場入り口の窓から見えるマンハッタンの夜景(写真61~62)
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※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影