NY恒例のAccent on Designが、8月12日~16日の期間、ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで開催されました。ショー全体で観客は4万人、50州、75カ国から2700社が参加しているそうです。
今回、全体的にギフトショーのサインのグラフィックが変わりました。Accent on Designのサインは、昨年のピンクのから、今回は黄緑に一変し、リフレッシュしているようでした。Accent on Design側のロビーでは「サスティナビリティー」をテーマに打ち出して展示スペースを広くとり、展示器具も凝って、サスティナビリティーの商品を集めて展示していました。
今年のAccent on Design Awardに選ばれたのは、ベスト・ニュ-プロダクト・デザイン部門が2社、ベスト・コレクション部門が2社でした。
ベスト・ニュ-プロダクト・デザインにはブース3871で展示したニューヨークの「mmckenna LLC」社のOrchadia Lamp mobileで、Mark Mckennaデザインの新しいテクノロジーによる繊細な美しさが評価されたようです。
もう一社はニューヨーク、ブルックリンのSmallpond。Establish & Sons社を代表。そのSebastian Wrongによるデザインの「Font Clock」で受賞。再考案された時計に新しい字体を使うことによって、お馴染みの時計の機能に、コンテンポラリーな面白みを与えています。
取扱う商品のコレクションが評価され、与えられる「ベスト・コレクション」には、メキシコ・シティーからやって来たDFC Mexico Cityが受賞しました。
今風なポップカルチャーでコミカル、そして今回、メキシコから初出展というのも歓迎されたようです。
「ベスト・コレクション」もうひとつの受賞は、カリフォルニアのSan Carlos から出展の Charles & Marie, Inc で、インターナショナルなライフ・スタイル・グッズのセンスの良い選択と、そのコレクション そしてプレゼンテーションが高く評価されました。
ショーの2日目、月曜の夕方、ジャビッツ・センターのロビーを仕切ったパーティー会場で、2月の受賞者と今回の受賞者両方の発表、授与式が行なわれました。 発表、授与式で、例年のごとく、審査員一同が並び催されましたが、参加者が年々減っていくように思いました。展示を終えた後という時間帯のせいもあり、クライアントと食事に出かける人、疲れて休みたい人など、アワード離れなのでしょうか?
Gallery91は今回、日本から参加の照明器具、DI CLASSEを前面に出しました。彼らの、その繊細でとても薄い紙のように思わせる、本物の檜で作られたシートを使ったランプも、今回のテーマ「サスティナビリティー」にぴったり合い、ランプと全体の雰囲気がコーディネイトされたディスプレイ共々、好評でした。
初日はかなりの人出も見られ、ショーに活気が戻った感じで、久しぶりに日本からのバイヤーも多く見かけた気がしました。
Accent on Design部門以外のギフト・ショー会場では、JETROのコーナーに出展した日本のブース、タオルをケーキに見立てラッピングした「La Patissier」が人気を呼んでいました。他には、「マーナ」や、「家田紙工」も出展していました。
全体的にはやはり、テーマどおり、「サスティナビリティー」や「環境にやさしい商品」が増え、実際、人気が集まってたように思いました。
ギフト・ショーの授賞式と同じ夜、アップタウン59丁目の1stアベニューにあるコンランショップでは、フランスの「ENO」ブランドが出した、インターナショナルな若くて優れたデザイナーによる新商品を、アメリカで初発表するという、プロモーション・パーティーを行われました。そのデザイナーは、 Gijz bakker, Sebastian Bergne, Laurence Brabant, Arik Levy, Paola Navone, Donata Paruccini, そしてInga Sempeといった顔ぶれ。
コンラン・ショップは、店に入るまでのアプローチにも彫刻的が家具を使ったコンセプトの作品が置かれ、店に入ると1階のショップはプロモーション・コーナーと小物売り場や、陶器、ガラスの花器が飾られています。コーナーにはお花をいけたり、花束を作ってくれるフラワーデザイナーもいます。地下へのアプローチがあって地下には家具、照明器具、テーブルウェアー類のコーナー、文具コーナーもあり、広いスペースをゆったりとっています。
ショーの為に集まったバイヤー、出展者の憩いの一夜を提供したようで、ショーから、沢山の人が流れてきていました。
普段ゆっくり見ていないコンラン・ショップ・ニューヨークをゆっくり見てまわり、皆楽しい夜を持てたようでした。
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影