Karim Rashid が手がけたレストラン「Nooch」
04年10月4日、Karim Rashidのオフィスの並び、17丁目9番街角に、Karim RashidがNYで最初に手掛けたレストラン・バー「Nooch」がオープンしました。
インテリア、家具、床、壁や、食器、ガラス器、ナプキン、名刺まで、すべてKarim Rashidのテイストでデザインされています。04年の1月、このレストランのオーナーが経営する、シンガポールにあるレストラン4つのうちの一つを、彼がデザインしたのがきっかけで、タイ料理/寿司が売り物のレストラン「Nooch」がオープンになったようです。
「Nooch」入り口は、ファッションモデル・マーサ・ミランの顔の巨大な写真が、緑の光によって浮かび上がっていますが、この光を使った外観が、遠くから見てもすぐ、Karim Rashidのデザインとわかることで話題を呼んでいます。
あまりの人気にデザインショップもオープン
Karim Rashidがデザインしたテーブルは2人用ユニットになっていて、4人、6人、8人と、間を空ければどのような組み合わせにも対応し、今流行りの細長いテーブルとしても使うことができます。
同じく彼がデザインしたワイングラスや他のガラス器は、見た目はデザインが良くても使いにくいのでは、と疑問を感じながら使ってみましたが、思ったよりも飲みやすく、とても生きた使い方をしていました。メニューにお茶やデザートはないのですが、味の良いタイ料理、寿司が、学生食堂並の価格でサーブされているので、気楽に寄ることができるレストランです。またDJを入れ、ミュージックもKarim自身がプロデュースするという徹底ぶりです。
月に2~3回、彼が関わるオープニングのお知らせが皆に送られてきますが、最近のおしらせでは、売れっ子のKarim Rashidは、とうとうショップをオープンしてしまいました。
Karim Rashid Shop
04年10月27日、19丁目の6番街と7番街の間に、karim Rashidのデザイングッズ全てを売るショップを、彼自らがオープンさせました。
ショップは、チェルシー地区の角にある大きなコンテナーショップを西に曲がった所にあります。あまり大きくはないのですが、Karim Rashidのショップ、とすぐにわかるガラス張りの外観です。店長は、karim Rashidの妹さんが務めています。
400点以上ある商品は、街のどこかで見かけた事のあるものが多く「これも、あれも、karimのデザインしたものだったのか」と、商品の幅の広さに彼の売れっ子ぶりを感じました。
家具、花瓶、食器、デスクアクセサリー、ガラス器、陶器、コンピューター・ケース、ハンドバッグ、靴まで、すべて彼のデザイン・グッズで、あらゆる会社と関わっていることが分かります。
思い付いたら実行、今を生きるデザイナー
ここは、Karim Rashidのショールームを兼ねたショップで、他で手に入らない限定版のコレクターズ・アイテムもいくつか置いてあるそうです。
思い付いたら実行、今を生きるデザイナーのKarim Rashid。最も旬な時にオープンしたKarim Rashidのショップ、という感じがしました。
あちこち探すことなく、Karim Rashidの商品全てを見ることができるので、彼のファンにとっては大変嬉しいショップだと思います。
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影