恒例の冬期インターナショナル・ギフト・ショー、アクセント・オン・デザインが2月2日~6日まで、ジャビッツ・コンベンション・センターで開催されました。今年はいつもは日曜日からの開催が土曜日からとなり、終るのも水曜日と1日早く、皆とまどいがありました。また日曜日にNew Yorkで大きなイベントのスーパーボールがあったり、大雪でシカゴの飛行場からのフライトが全てキャンセル、また、ここのところのリセッションのニュースなども影響したのか、いつもの活気がなく、今迄になくどこもあまり良くないと皆こぼしていました。
アクセント・オン・デザインへのアプローチのエスカレーターの飾りは新しくなり、エントランス・ロビーには、昨年に続き、今一番注目される「Sustainability」の展示スペースが設けられ、主催者側が選んだ、77社からに及ぶ、環境にやさしい、これからの社会を考えたプロダクト、パーソナルケアー商品から家庭用品などが展示されています。一般の人達への教育を考えての展示とのことです。
エスカレーターをのぼって会場へ。アクセント・オン・デザインのブースの配置も今までと随分入れ替わり、若手を表にだしてきているように見えました。
まず入り口すぐにあるAlessiのブースが変わり、その横に今年から始まった「A+」というブースが設けられ、新人で製品化したプロダクトをもっているデザイナーを公募し、その中から選ばれた商品の発表が行われました。今回は3人の作品が紹介されていました。
今年のAccent on Design賞は、Savannah College of Art and DesignのWorking Class Studio(ジョージア州 / ブース 4141)が活気ある若々しい創作活動を認められて受賞。
Best New Product賞は、初出展の3Form(ユタ州 / ブース4146)による、3D Textile Parametre tm(新しく開発されたポリエスタル布地で洗え、間仕切り、シェードいろいろな用途に使える製品)が受賞しました。サイズを5m×4mの大きさにまで出来るそうです。
Best Collection賞のCreative Danes(カリフォルニア州 / ブース3979)も初出展で、毎日使う製品の素材、見せ方を工夫したグッドデザインが評価されました。
Overrall Excellence賞は、Mizzonk Workshop Limited(カナダ /ブース3853)が受賞。MizzonkのデザイナーであるRoger ChenとWan-Yi Linは、NYのPratt Instituteで陶芸・彫刻を学び、建築学部を卒業後、1998年にNYで会社を起こし、2002年カナダのMaple Ridgeに引っ越して活動中です。
今年のGallery 91のブースは黒を背景にDi-Classeの照明が生きており、切り抜きのバックのシーンや、新しく発表されたシキサイのTシャツが大変好評でした。
他のブースでは、今回別の場所で大きなブースになって出展したテーブルセンターやランチョンマットのChilewichと、フェルトのJoshjokusの新製品が注目を集めていました。
Accent on Design以外では、今まで最上階だったMuseum Sourceのセクションが下におりて奥の方にまとまっていたのが目に付きました。また、JETROのブースがJapanを表に出し、今回もタオルのケーキ屋さんが大変人気で混雑していました。
今回のトレードショーは、リセッションのせいなのか、時代がトレードショー離れし始めているのか、考えさせられるものでした。
Accent on Design以外では・・・
※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影