第116回 Accent on Design
NY恒例のイベント、インターナショナル・ギフト・ショー、Accent on Designが 8月17日~21日まで、ジャビッツ・コンベンション・センターで開催されました。今年は天気にも恵まれ、初日、2日目とも好調で、入場者数もかなりのように見受けられましたが、水曜日、最終日の木曜は閑散としてしまい、いつものように5日は長いという声がしきりでした 作年同様、Accent on Designへのアプローチと、エントランス・ロビーには、注目される「Sustainability」の展示スペースが設けられ、主催者側が選んだ、130社からに及ぶ、環境にやさしい、これからの社会を考えたプロダクト、パーソナルケアー商品から家庭用品などが展示され、この展示を見てブースを尋ねる、関心のある人達も多く見受けられました。 Accent on Designのプレス・ロビーでは、新しく出展した国の為のプレス・レセプション等も行われていました。企画側もいろいろプロモーションを考え、前回から新しく出来たコーナー、次世代を担うデザイナーの発表の場「A+」のブースのプロモーションも盛んにされていました。 今年のAccent on Design賞の受賞者は、Best Collectionには、オハイオ州の会社Wabnitz Editionx。Best New Product Designにはカリフォルニアから出展したArtecnicaのWirePod。(カリフォルニアから出展) Best ブース Presentationの賞は東京から出展のSållbo design、オーナー・デザイナーのSally Kubo-Starrはミネソタ育ちの2世で、東京にスタジオをもっているというデザイナー。英語力をフルにいかしての出展です。もう一つのBest ブース Presentationの賞は、コンクリートでシンプルにまとめたNYのデザイナーJ.Foldのブースに与えられました。 今回のAcccent on Designでは、個人作家、日系人、アジアの人達のブースが、いくつか新しく出展されていて新鮮に感じました。板茂氏の夫人、板雅子さんのジュエリーと妹さんのバッグも「acrylic」という名のブースで出展、コレクターに人気を呼んでいました。 Gallery 91のブースでは、今回新しい価格の高めの作品を試みましたが、やはりアメリカ市場では、コレクター以外は価格の制限があり、高い日本製品のものは大量のバイヤーには繋がらないようでした。 Accent on Design以外のブースで頑張っていたのは、RISD卒の日本人カップルのMorihata International社。日本から選んだデザイン・グッズをきれいに見せていました。 もう一つは、XCIDIA Inc. エクシディア。以前貿易会社にいた方が独立、自力でジェトロでないやり方で見せると頑張り、建築家による見事なプレゼンテーションブースでした。しかし中身の商品がマッチしてるのかが良く見えてこない商品群で、これからが期待されます。 フエリッシモで展示されるBig in Japan Cool in New Yorkの展示会場を使って、Accent on Design Awardを祝うパーティーが8月18日の6時半から行われました。 Accent on Design の「Japan (c) 」の出展にあわせてのアプローチがあったようですが、Jabitから56丁目のフエリッシモまでのシャトル・バスも出て、GLMの重役他、Accentの会場から大勢の人がパーティー会場に流れ、日本から来たフエリッシモの社長に出迎えて頂き、なごやかなパーティーでした。見慣れた日本製品や新しいクール商品を眺めたり触ったりして、人々も楽しんでいました。 展覧会は9月15日からはじまります。 http://www.japan-c.com/press/sept15/ 次回のAccent on Designは1月25日~29日です。 ※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影