第17回 2000 Objects for New Millennium 第5部『ニューメディア』展
第17回: 2000 Objects for New Millennium 第5部『ニューメディア』展 9月26日から10月28日まで Gallery 91 New Media展全景 A. ドロール・ベンシェトリットの植木鉢 B. ドロール・ベンシェトリットの温度と比重で一定の時間がくると、くるり回転するランプ テクノロジーは日々の生活に様々な影響を与えています。ニューヨークSOHOのギャラリー91では、ミレニアム展第5部として、このような時代をコンピューターエイジとして、ニューメディア展を開催しました。ドロール・ベンシェトリットは、植木鉢のプレゼンテーションをヴァーチャルな方法で行なっています。本来、作品モデルを制作するところを、植物の成長過程と共に、実に効率良く模擬演習させています。 カッティングエッジ社のシェイプCD(Shape CD)は、その輪郭をあらゆる形に変え表現可能であることを、ギャラリーの壁いっぱいに見せています。実際に、名詞かわりにそれぞれのプロモーションに音楽入り、映像入りの名詞や変形CD-ROMが、それぞれの表現の幅を広げたと言えるでしょう。 Cutting Edge Shape CD社のCD見本 CD見本、自動車 CD見本、ひまわり Alexander Gelmenと佐藤かおりのデザイン・マシン・スタジオのCDアルバム 米国販売前のSHARPのスリムなLCD AVCフラットパネルモニターが6台会場に展示され、東芝からもポータブルDVD・CD-ROMプレーヤーの11月から発売予定の新製品が鮮明な映像を映し出しています。 左:シャープのLCD-AVCフラット・パネル・モニター 右:東芝のポータブルDVD/CD-Romプレイヤー 4才児から13才までをターゲットにデザインされたウェッブサイトで有名な、ママメディア(MaMaMedia)は、子供でも楽しめるインターラクティヴなインターフェース、”ジグザグジッパー”を紹介していて、ギャラリーに常時つながれたインターネット上で楽しめます。ジェイムス・ホングは、箱をのぞいて丸だしのコンピューターをそのまま展示し、かつ、コンピューターによって簡略化された社会を、3つの大文字、“Three’s Company”(テレビ番組のタイトルをもじって)というタイトルを用いて、グラフィカルな表現の可能性を発表しています。 MaMaMedia digital playground for children James Hongのコンピュータープレゼンテーション、3つの大文字 GASBOOK、Tokyo Assassin、相馬一夫、佐々木隼、森野和馬、など日本からもメディア・アーティスト達が、ヴィジュアルイメージを出品し、岐阜県のIAMAS(International Academy of Media, Art and Science)の卒業制作を収録した、IAMAS Anual 1999には、インスタレーション、映像や音と共演するパフォーマンス、VR作品など、今後の情報化社会を担う、新しいメディア・クリエーターの作品がCD-ROMに収められています。 佐々木準のCD作品 IAMASの学生作品集 プロダクトでは、黒川雅之のチタン腕時計、志津刃物(岐阜)のセラミックナイフ。そしてモド(MODO)のハンディーなナビゲーション・システム“NEPTUNE”は、同じ機器で、その都市の最新情報が小型画面に映し出されるしくみで、現在ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴがアクセス可能。交通、娯楽、美術館、催し等の最新情報が外国人にもすぐ分かりやすいようなナビゲーションになっている。 黒川雅之チタン腕時計 志津刃物のセラミック・ナイフ Modo -Scout Electromedia社のナビゲーション・システム ハリガネTOY Cranky キッカーランド社の歯車をむき出しにした外観とぎこちない動きとのギャップが愛らしい、バラエティーに豊んだ形態のメカ虫には、各々個性的な名前が付けられており、大人にも子供にも人気の商品です。 ハリガネTOY Jetz Core 77デザインのハーマンミラー社(家具)用の